令和7年8月

 8月上旬、愛宕谷公園から出発し、愛宕谷池、春日山神社、直江屋敷を経由して春日山城本丸へ。そこから柿崎屋敷、南三の丸、権現堂、岩木三叉路を経由して、春日山の大手道へ下るコースを歩きました。(令和7年8月15日更新)

 以下の植物や動物が観察できました。

ヒメジョオン  ツユクサ  カタバミ  シロツメクサ  ヒメヤブラン  ミズヒキ  

ニイニイゼミ  アカエゾゼミ  ツクツクボウシ  オオシオカラトンボ  
ヤマトシジミ  ヒグラシ  マエキヒメシャク  クマバチ  タマムシ  

ヒガシニホンアマガエル

カナヘビ

ホオジロ  アオサギ  ホトトギス  ウグイス


ヒメヤブラン
ミズヒキ

 8月上旬、春日山城本丸にヒメヤブランが咲いていました。小さい上に、花びらが開いていなかったので、見逃してしまいそうですが、数株が周囲に散らばって咲いていました。ヒメヤブランと同じヤブラン属にヤブランというのがありますが、イー薬草・ドット・コムで、ヤブランの根の肥大部分を初冬に採取して乾燥させたものをダイヨウバクモンドウ(大葉麦門冬)と呼び、滋養、強壮、催乳、せき止めなどに用いられると紹介しています(1)。ヒメヤブランの根も同じように利用できるようです。
 ミズヒキは、柿崎屋敷から南三の丸に下る途中で咲いていました。ピンク色の小さな可愛い花がたくさんついています。このミズヒキも、イー薬草・ドット・コムで、花が咲いている時期に全草を採取して乾燥したものが中国でキンセンソウ(金線草)と呼ばれ、鼻血、内出血などを止めて、腰痛、胃痛の痛みを緩和する妙薬として用いられていたと紹介されています(1)


マエキヒメシャク
ヒグラシ
ツクツクボウシ

 8月上旬、柿崎屋敷から南三の丸に降る途中でマエキヒメシャクを見つけました。こういう白いガは葉っぱや木の幹にとまってるとひどく目立つので、生存には不利なんじゃないかと思いますが、そこはなんとか、生き残る術があるのでしょうね。
 8月に入った途端、ツクツクボウシが鳴き始めました。セミは大抵、単調な発声を繰り返すだけですが、ツクツクボウシはリズムを奏でていて、やはり特別感がありますね。まだニイニイゼミの声がかしましいですが、夏の終わりに向けて、ツクツクボウシの声がメインになっていきます。ヒグラシとともに、夏の終わりを感じさせてくれるセミです。


参考資料

  1. 一般社団法人 和ハーブ協会ホームページ「イー薬草・ドット・コム」
    http://www.e-yakusou.com

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です